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村上史晃、おいなりさんのことを知る

こんにちは、村上史晃です。今日はたまたまテレビのお料理番組でみた「おいなりさん」について記事にしたいと思います。みなさんは「おいなりさん」好きですか?

 

あ、食べる方ですよ。お社にいるきつねのことではありません。このおいなりさんは、ピクニック、運動会、お花見のお弁当の定番ですね。なんといっても

 

あの甘じょっぱい油揚げと、なかの寿司飯のコラボレーションがたまりませんよね。私、村上史晃が小さいときのお弁当といえば、梅干しが入ったおにぎりと、このおいなりさんが

 

必ずといってもいいほど入っていました。家によっては、中は寿司飯じゃなく普通の白米だったり、ちらし寿司が入っていたりしましたね。うちは大抵寿司飯でしたが

 

たまに普通の白米も入っていました。あれはあれでなかなか良いものです。ああ、書いていたらお腹がすいてきてしまいました。

 

そんなおいなりさん、実は江戸時代からあるんだってみなさんご存じでしたか?江戸時代の風俗や物事についてまとめた「守貞謾稿」という当時の百科事典のようなものに、

 

「油揚げの片方を割いて袋状にしたものに、きのこやかんぴょうを刻んで混ぜたごはんを入れて、寿司として売ったものがあります。名づけて稲荷鮨!または篠田鮨ともいうよ!

 

稲荷も篠田もきつねに関係する名前だし、きつねが油揚げすきだからね。ちなみに江戸で一番安いお寿司だよ」みたいな説明文があるそうですよ。すごいですね。

 

ちなみに、篠田がなんできつねに関係する名前だと言われているのかというと、あの伝説の葛の葉狐のお話を知っている方はいるでしょうか。昔、罠に嵌ったきつねを見つけた男性は

 

かわいそうに思ってきつねを逃がしてあげました。その際に怪我をしてしまうのですが、そんな男性を突然現れた美しい女性が介抱してくれます。実はその女性はきつねが化けたもので、

 

その後怪我をした男と結婚し子供もできたものの、子供に自分の正体がきつねだとバレてしまったために森へ帰っていってしまったというお話です。

 

このきつねと人間の男性の間にできたのが、あの超有名陰陽師、安倍清明だといわれています。このきつねのことを葛の葉以外に信田(しのだづま)妻とも呼ばれていたから、

 

「しのだ」という名前がきつねに関係あるといわれたんですね。私、村上史晃もとっても美しい女性に会えるなら、まあきつねでもいいかなと思わないこともないですね。

 

現実問題、いまの日本では戸籍もないであろうきつねさんとの結婚はむずかしそうではありますが(笑)。

 

そんなきつね関係の由来があるため、稲荷ずしも地方によって「こんこん寿司」「きつね寿司」なんて呼ぶところもあるそうですよ。そういえば稲荷ずしの味付けされた油揚げも

 

きれいなきつねの毛皮色ですもんね。きつねを祀る稲荷神社では、この稲荷ずしや油揚げを神様に供えることが多いそうです。ちなみに、稲荷ずしができた当時の江戸時代は、

 

稲荷ずしはいまの小さいサイズではなく、とっても長い状態で作っていたそうです。巻きずしみたいな感じですかね。その長い状態の稲荷ずしを小さく一口サイズにカットしたものを

 

「手軽に食べれる寿司」という感じで販売していたんだそうです。なので、いまでも一部の地域では、長い稲荷ずしが作られているそうです。

 

そのほか、油揚げの中にご飯でなく蕎麦をいれた「蕎麦稲荷」というものまであるんだそうです。これは寿司ジャンルじゃないそうですけど、どんな味がするんでしょうね。

 

いまでは、普通のスーパーなどでこのおいなりさんの油揚げが既に味付けされた状態で売っているので、作るのも楽になりましたが、昔はどこの家庭でもお母さんやおばあちゃんが

 

その家独自の味付けで作っていたんですよね。運動会でも「村上ん家のおいなりさん、うちのと交換しようぜ!」といって、友達同士で交換しては「村上の家のはちょっと甘めなんだな」

 

とか「○○の家はちょっとしょっぱめなんだな」とか言い合ってたんですよね。家によっては中にお米だけじゃなく刻んだ紅ショウガが入っていたりして、本当にその家ごとの

 

おいしさがあったものです。今は実家に帰ったときに頼んで作ってもらう以外は、助六寿司などに入っているお弁当系でしか食べることがなくなったのですが、

 

たまにかつて祖母や母親が作ってくれた、甘いおいなりさんが恋しくなったりします。

 

そして、聞いたところなんとおいなりさん専用の油揚げなんてものまであるそうですよ。普通の油揚げと比べて袋として開けやすくなっているんだそうです。そうそう、おいなりさんを

 

作るときに、この油揚げを袋にするところがまず第一関門なんですよね。ここで破れてしまうと、中のご飯がでてきてしまうことになるのでもうその油揚げはおいなりさんには

 

使えなくなってしまいます。でも、おいなりさん専用の油揚げは、最初から袋として開きやすいそうなので、この最初の難関がクリアしやすくなっているんですね。

 

袋に開くのが苦手という人や、頻繁においなりさんを作る人には良いかもしれませんね。私もこんど探してみようかな。見つかったらおいなりさん、作ってみようと思います。

 

以上、なんだか実家のごはんがなつかしくなってしまった村上史晃がお伝えしました。

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